お家でシーフード! in ヨーロッパ 【マグロ】
こんにちは。
以前ヨーロッパならではのシーフードの楽しみ方として、貝についての記事を書きました。(その① その②)
今回は、「マグロ」について書きたいと思います。
ヨーロッパの魚屋さんでは、日本ではあまり見かけない魚や、調理するのが大変そうな魚が多いので、種類はあっても「買いづらい…」ものがほとんど。(日本みたいに、おろした状態ではなく、一匹丸ごと!的なのが多いです)
そんな中、切り身で買えるマグロは安心感があります。
マグロと言えば、日本でもおなじみの食材ですが、ヨーロッパならでは!と思うところ。
それは、「トロだろうが赤身だろうが値段が一緒!!!」ということです。(あくまで私が住んでいる地域の話ですが。)
元々、お肉も脂身より赤身が人気なこともあり、もしかするとトロはそこまで好まれないのかもしれません。日本人からすると、めちゃくちゃお得ですよね。
基本的に、マグロは切り身で売っているので、その中で「これ!」と美味しそうな部位を指さして買っています。
切り身であっても、購入するには大きすぎると感じるときは「切れる?」と尋ねると、親切なところはちょうど良いサイズに切ってくれます。
また「生で食べれる?」と聞くと、「うん、sashimiに出来るわよ!」とか答えてもらえます。(あくまでお店の人の主観なので、食べるかどうかは自分の判断ですが…)
そんなヨーロッパマグロライフ(どんな生活w)の中で、最近衝撃的なことがありました!
たまに行くルクセンブルクの魚屋さんで、なんと…
ドーーーーン!!!!!
マグロがまるまる一匹、手のついていない状態で売られていました。
一応、キロ当たりの価格は書いてあったのですが、陳列棚には普通の切り身のマグロも売られていたので、「まさかこれ、一匹買う人用…?」と思ったり。
しかし、勇猛果敢にも主人が「この部分だけ切ってほしいんだけど」とお願い。(ちなみに、ルクセンブルクなので店員さんが喋れるのはフランス語ですが、我々はフランス語を喋れません。ジェスチャーと英語だけで攻めていった主人を尊敬…)
ダメもとではあったのですが…まさかの快諾!!!
我々の目の前で突如始まる解体ショー。(とはいえ、日本のようにちゃんと解体するわけではなく、包丁で欲しいと言った部分だけをカットwこの次の人はどうするんだろう…)周りのお客さんも見物に来る。最後、欲しいと言った部分がきちんと切り取られ、歓声をあげる我々。拍手をする周りのお客さん。ニヤリと満足げに笑うお店のおっちゃん。
ちなみに、頼んだのはお腹側、つまり「大トロ」の部分!
じゃん!すごいでしょ。大きい私の顔と比較しても大きいトロ…
↓切り取られた後の無残なマグロ(本当、この次の人どうするんだろ…)
値段は52€/kgで、私たちが買ったのは1.2kg。なので、62€、約8,000円強でした。
肉とかに比べると勿論高いけど…日本で大トロを買うより絶対安い。(参考:ネットでさくっと調べたら、日本では約10,000円/kgでした。)それに、目の前で欲しい部分だけ切ってもらえるなんて、まぁ築地に買い出しに行くお寿司屋さんとかでない限り、なかなかない貴重な経験ですよね。
その日のうちに、主人がお刺身にしてくれました。
これだけ食べて、まだ全体の1/8くらいだったので…残りは冷凍しましたが、引き続き楽しめそうです。
生で食べるのが心配な場合、醤油・みりん・酒に漬けこんだものをオーブンで軽く炙るのもおすすめです。
いかがだったでしょうか。
こんな買い方を出来るのはヨーロッパでもレア(それなりに魚屋さんに行く私たちでも、丸ごとマグロが売られているのを見るのは初めてでした)ですが、一生の思い出になりました。もし見かけたら、是非お店の人に聞いてみてください!
ちなみに、こんな買い方をしなくても、切り身のもので十分美味しいです。日本人にも親しみ深い・調理もしやすいマグロ。ヨーロッパで買うと、(少なくとも)トロはすごくお得感があるので、是非試してみてくださいね♪
まなにゃん